「読書案内・読書会」(こひつじ文庫・大人部)のご案内
NHKの「100分de名著」・「カルチャーラジオ」等で紹介された名著を参考にして、「読書案内・読書会」を行っています。「読書案内人」(専門は化学)は、取り上げるほとんどのテーマについて全くの素人ですが、「名著」のあらすじや背景を紹介させていただき、参加された方々と「名著」の感想などを語り合っています
予習の必要はありませんので、どなた様も気軽にご参加ください。
次回開催予定とテーマ:
・2020年2月29日(土)13:00-14:20
・『ソクラテスの弁明』(プラトン)
『ソクラテスの弁明』は、紀元前393年頃にソクラテスの弟子であるプラトンによって記された、古典中の古典といっていい名著です。西 研先生は、「ヨーロッパ人にとっての『哲学することのイメージの原型』となってきました。まさに『哲学とは何か』を説いたものであり、哲学への誘いの本といえます」と記しておられます(下記参考図書①)。
哲学というと難しいようですが、この書は「裁判劇」ともいえるもので、文学的にも名著とされています。被告であるソクラテスが、裁判官と聴衆に向かって、自分が行なってきたこと、そして、人間にとって大切だと信じていることを、語りかけます。裁判の結果は死刑でした。プラトンが、この「不当な裁判」とソクラテスの思想(プラトンの思想)を著作として残したことによって、ソクラテスの語りかけは、後の時代の人々にも大きな影響を与えてきました。私たちも共感するところが、多くあると思います。
『ソクラテスの弁明』については、多くの訳書が出版されています。納富信留訳(光文社古典新訳文庫)、三嶋輝夫訳(講談社学術文庫)は、訳が新しいだけに読みやすいと思いました。
読書会では、以下の本などを参考にして、紹介をする予定です。
①別冊NHK100分de名著 読書の学校『ソクラテスの弁明』(西 研著、2019年)
②『プラトンとの哲学』(納富信留著、岩波新書、2015年)
③『クリトン』、『パイドン』(プラトン)(『ソクラテスの弁明』の続編ともいうべきものです。)
・資料・茶菓代:200円
これまでに取り上げた図書:
- 『パンセ』(パスカル)
- 『相対性理論』(アインシュタイン)
- 『幸福論』(アラン、ヒルティー)
- 『こころ』(夏目漱石)
- 『代表的日本人』(内村鑑三)
- 『武士道』(新渡戸稲造)
- 『高慢と偏見』(オースティン)
- 『星の王子様』(サン=テグジュペリ)
- 『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治)
- 『永遠平和のために』(カント)
- 『旧約聖書』
- 『斜陽』(太宰治)
- 『罪と罰』(ドストエフスキー)
- 『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー)
- 『銀の匙』(中勘助)
- 『大衆の反逆』(オルテガ)
- 『グリム童話』
- 『赤毛のアン』(モンゴメリ)
- 『マルテの手記』(リルケ)
図書の貸出し(児童書+大人用図書)
「こひつじ文庫」(児童文庫)に、大人向け本も設置していますのでご利用ください。
貸出し時間:毎週土曜日の14:00 – 16:00
案内チラシはこちら