「読書案内・読書会」(こひつじ文庫・大人部)のご案内

「読書案内・読書会」(こひつじ文庫・大人部)のご案内

 NHKの「100分de名著」・「カルチャーラジオ」等で紹介された名著を参考にして、「読書案内・読書会」を行っています。「読書案内人」(専門は化学)は、取り上げるほとんどのテーマについて全くの素人ですが、「名著」のあらすじや背景を紹介させていただき、参加された方々と「名著」の感想などを語り合っています

予習の必要はありませんので、どなた様も気軽にご参加ください

次回開催予定とテーマ:

20191116日(土)13:00-14:20

・『マルテの手記』(リルケ)

『マルテの手記』は、詩人リルケが書いた小説です。「デンマーク出身の青年詩人マルテが、パリで孤独な生活を送りながら街や人々、芸術、自身の思い出などについての断片的な随想を書き連ねていくという形式で書かれている。小説でありながら筋らしいものはほとんどない」(Wikipediaより)。随想は、断片ごとに場面も時代もバラバラで、結論も無いままに記されています。文学的素養が無い「読書案内人」には、かなり戸惑いを与えるものでした。しかし、何回か読んでいるうちに、なんとなく、イメージがつかめ始めたように思います。
パリにやってきたマルテはアパートでのわびしい一人暮らしをしています。パリの華やかさは描かれず、病院、死、孤独、などが記されます。それは、リルケ自身がパリで体験したことと重なっていると言われています。「愛」、「神」、もしばしば登場します。しかし、キリスト教的な「愛」や「神」とはだいぶ違うようです。最後の断片は、聖書の有名なたとえ話、『放蕩息子(ほうとうむすこ)』を、リルケが書きかえた内容になっています。
出口のない闇の世界にいるような思いにもかられます。しかし、寄川真弓氏は、「絶望だけを読み取らないでほしい。リルケ自身が読者への手紙にそう書いていた。不安と絶望に満ちた『マルテの手記』を読むことによって、同じように絶望に陥るのではなく、そこから逆に、希望を見つけだしてほしい。リルケはそう望んでいたのであろう」と記しています(名古屋大学人文科学研究、2008年)。また、宮田光雄氏は、放蕩息子の精神史として、放蕩息子の物語の読まれ方をいくつか紹介する中で、『マルテの手記』の最後の断片も取り上げています(『新約聖書を読む』、岩波ブックレット)。これらの賢者たちの読み方も参考にしたいと思います。
昨年のNHKカルチャーアワーで好評だった、『詩とであう 詩と生きる』(若松英輔)では、リルケの『ドゥイノの悲歌』が紹介されていました。そのことにも触れたいと思っています。
・資料・茶菓代:200円 

これまでに取り上げた図書

  • 『パンセ』(パスカル)
  • 『相対性理論』(アインシュタイン)
  • 『幸福論』(アラン、ヒルティー)
  • 『こころ』(夏目漱石)
  • 『代表的日本人』(内村鑑三)
  • 『武士道』(新渡戸稲造)
  • 『高慢と偏見』(オースティン)
  • 『星の王子様』(サン=テグジュペリ)
  • 『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治)
  • 『永遠平和のために』(カント)
  • 『旧約聖書』
  • 『斜陽』(太宰治)
  • 『罪と罰』(ドストエフスキー)
  • 『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー)
  • 『銀の匙』(中勘助)
  • 『大衆の反逆』(オルテガ)
  • 『グリム童話』
  • 『赤毛のアン』(モンゴメリ)

図書の貸出し(児童書+大人用図書)

「こひつじ文庫」(児童文庫)に、大人向け本も設置していますのでご利用ください。
貸出し時間:毎週土曜日の14:00 – 16:00

pdf_icon案内チラシはこちら