「読書案内・読書会」(こひつじ文庫・大人部)のご案内
NHKの「100分de名著」・「カルチャーラジオ」等で紹介された名著を参考にして、「読書案内・読書会」を行っています。「読書案内人」(専門は化学)は、取り上げるほとんどのテーマについて全くの素人ですが、「名著」のあらすじや背景を紹介させていただき、参加された方々と「名著」の感想などを語り合っています
予習の必要はありませんので、どなた様も気軽にご参加ください。
次回開催予定とテーマ:
・2019年1月26日(土)13:00―14:20
(11月は文化講演会、12月はクリスマス諸行事のため休会します。)
・『銀の匙』(中勘助)(予定)
大作を続けて取り上げてきましたので、少し「軽め」の本にしようと思い、『銀の匙』を取り上げることにしました。本書は、原稿を読んだ夏目漱石(中勘助の先生)から激賞され、漱石の推薦で、朝日新聞に連載されました。その内容は、著者の幼少期からの少年時代にかけての思い出を基にしたものです。100年以上も前のことですので、わかりにくいところもありますが、詩情に富んだ内容が、格調高く記されています。多数の岩波文庫全体の中のベストセラー第10位であり、また、灘中学の「伝説的国語授業」の教材に用いられたことでも有名です。最近では、『100分de名著 特別授業』(斎藤孝)のテキストとして用いられました。
著者の中勘助は、一高、東京帝大で学び、夏目漱石の弟子でもあったことから、当時の超有名人たちとの関係を持っていました。しかし、人に媚びない(漱石に対しても!)孤高の人でもありました。その彼は、後半生では、慕って集まってきた無名の若者たちと、心の通った交流をしています。『中勘助せんせ』(鈴木範久)には、その若者たちとの感動的な交流が記されています。
・資料・茶菓代:200円
これまでに取り上げた図書:
- 『パンセ』(パスカル)
- 『相対性理論』(アインシュタイン)
- 『幸福論』(アラン、ヒルティー)
- 『こころ』(夏目漱石)
- 『代表的日本人』(内村鑑三)
- 『武士道』(新渡戸稲造)
- 『高慢と偏見』(オースティン)
- 『星の王子様』(サン=テグジュペリ)
- 『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治)
- 『永遠平和のために』(カント)
- 『旧約聖書』
- 『斜陽』(太宰治)
- 『罪と罰』(ドストエフスキー)
- 『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー)
図書の貸出し(児童書+大人用図書)
「こひつじ文庫」(児童文庫)に、大人向け本も設置していますのでご利用ください。
貸出し時間:毎週土曜日の14:00 – 16:00
案内チラシはこちら